幼稚園無償化制度があるおかげで、ママは家計の負担がだいぶ減りましたよね。
この無償化制度は、基本的に年収の制限がないため誰でも利用できます。
ただし、無償化と言っても幼稚園にかかる費用全てが対象ではありませんので注意が必要です。
そこで今回は、幼稚園無償化制度について先輩ママライターの私が分かりやすく解説。
年収制限はないですが、対象となる費用には制限があるので知っておきましょう。
幼稚園無償化制度は年収・所得の制限は一切なし!
これまで私立幼稚園に子どもを通わせている場合、各自治体の助成金制度を利用することができ、
親の所得によって助成金額が定められていましたよね。
ところが2019年よりスタートした幼稚園の無償化制度では、
年収・所得の制限は一切ないので誰でも平等に利用できるようになりました。
一人親家庭でも、共働き家庭でも、無償化のルールは変わらず、
上限25,700円(月額)まで無償化となる制度です。
私の娘の通っていた幼稚園もそうでしたが、
私立幼稚園の保育料は公立幼稚園と比べて高額ですから、
無償化制度が始まってママたちの負担が減ったことは間違いないと思います。
幼稚園無償化制度の対象は?全部無料になるわけじゃない?
幼稚園の無償化制度には、年収・所得の制限は一切ないですが、
幼稚園にかかる費用全額が無料になるわけではありません。
無償化対象となるのは、月々の保育料と初年度にかかる入園料のみ。
しかも、上限25,700円までが無償化対象ですから、
それを超えた分は自己負担として幼稚園に支払わなければなりません。
「無償化」というと、幼稚園に支払う費用がない = 『無料』
というイメージが先行してしまいますが、実は無料ではないんです。
特に私立幼稚園の場合は、もともと保育料が高いことがほとんどですから、
27,500円の上限を超えてしまうでしょう。
バス代や給食費は?
無償化の対象となるのは、保育料と入園料のみということは、
通園バス代や給食費などはどうなるのでしょうか?
バス代、給食費、イベントにかかる費用や施設利用費、その他PTA会費などについては、
全て実費なので無償化の対象外です。
また、初年度のみに発生する制服代や学用品の購入代も対象外ですから注意しましょう。
幼稚園は認可保育園に入園するよりも、初年度にかかる費用が高額なので負担が大きいもの。
無償化と聞いて「制服や諸々の学用品も無料なの?」と
勘違いすると痛い目に遭ってしまうので注意してくださいね。
ただし、全額無料ではないですが、
それまで自己負担として支払っていたママからするとその差は大きいもの。
私はこの制度の恩恵にあずかれましたが、
先輩ママは子どもが卒園後にこの制度がスタートしたため、「羨ましい!」と言っていました。
無償化制度を利用できるママは、全額でなくてもありがたい・・・と思って利用しましょう。
預かり保育料は無償化制度の対象になる
働くママにとって朗報なのは、無償化制度の対象が「預かり保育も」ということ。
降園後に預かり保育を利用する場合、一日450円まで無償化対象になるんです。
わが家の場合、一日600円預かり保育を利用していましたから、450円分だけ無償化。
残りは自己負担でしたが、毎月のこととなると大きいので非常に助かりました。
特に私のようにパートをしているママにとっては、
少しでも預かり保育料が浮かせるのは嬉しかったです。
ただし、預かり保育の無償化適応になるためには、ママの勤務時間に規定が設けられています。
自治体によっても多少異なりますが、おおむね月64時間以上の就労で対象となるようです。
週4日、一日4時間の勤務で該当になるので、意外とパートのママでも対象になれるのです。
私の周りでもこれを機に仕事を始めるママが結構増えましたよ。
保育園に入れなかったけれど、仕事をしたいというママにはありがたい制度だと思いますよ!
無償化の上限を超えた場合は?実費部分の支払い方法とは?
無償化の上限を超えた場合はどうなるのか?というと、
上限を超えた分の保育料と給食費やバス代を合算して、
毎月幼稚園に支払うことが必要になります。
幼稚園によって支払方法は様々です。
口座引き落としの園もあれば、振り込みという園も。
娘の通っていた幼稚園は、窓口で現金払いだったので保育料を支払う日は大混雑でした。
噂によると、近隣の幼稚園では電子マネーでの支払いも可能になったところも!
最近は現金でのやり取りが少なくなりましたから、電子マネー決済って意外と嬉しいですよね
幼稚園無償化制度利用にあたっての注意点
では最後に、幼稚園無償化制度利用にあったての注意点についてもご紹介しましょう。
預かり保育料は一旦納めなければならない
先ほどもご紹介したように、預かり保育料も要件を満たしている場合は無償化制度の対象です。
ただし、保育料と違って預かり保育料の場合は一旦、幼稚園に支払わなければなりません。
その後、月の利用額を計算し、差額が返金されます。
一度は保育料を納めなければならないというのが、
通常の保育料と異なるので注意してくださいね。
無償化制度で幼稚園の保育料が上がることも
実は娘の通っていた幼稚園がそうだったのですが、
無償化制度がスタートしたことを機に、幼稚園が保育料の値上げを行いました。
当時、年中児だった娘の保育料は28,000円(月額) → 30,000円(月額)へ。
つまり、差額分の自己負担額が増えたということです。
「無償化」と言いつつも、
保育料の負担は多少あるということは覚えておくといいかもしれませんね。
幼稚園無償化は年収の制限はあるの? まとめ
幼稚園無償化制度を利用するにあたって、年収や所得の制限は特にありませんから、
誰でも平等にその制度を受けることができます。
しかし、無償化と言っても、全額無料になるわけではありません。
給食費やバス代などは自己負担ですし、保育料が無償化の上限を超えていれば
差額を支払わなければなりませんので注意しましょう。
少子化で悩む日本。
せめて幼稚園や保育園~高校までは、授業料全額無償としてくれれば
誰もが平等に教育を受けられるのにな・・・と思うばかりです。
今後もこのような子育て支援策が増えて行けばいいですね!