幼稚園の年中さんくらいになると、だんだん自転車の練習をする子が増えてきますよね。
しかしただ闇雲に教えていたのでは、なかなか上達しないもの。
怖がって乗るのを嫌がる子もいるかもしれません。
そんなママに向け、今回は私が実践した自転車を教えるコツについてご紹介します。
自転車を教える際は、地面を足で蹴る・バランス感覚を養うなど段階を踏んで教えることが大切。
今回の記事を参考に、今すぐ実践してみてください。
子供に自転車を教えるときは「補助輪」なしのが良い?!
子供に自転車を教える時、皆さんはどのように教えていますか?
ママやパパが子供の頃のように、補助輪を付けた自転車から慣れていき、
そこから片方の補助輪を外して、慣れてきたら2つとも補助輪を外して
練習させるようなイメージではないでしょうか。
実際私も、子供の頃はこのように自転車の乗り方を習得したので、
娘にも同じようなステップで教えてあげようとしたのですが、
幼児向けの自転車講習会に参加したママ友から、
「補助輪なしで教えた方がいいらしいよ」という話を聞き、びっくり!!
実はきちんとした段階を踏み、自転車を乗る時の体づくりをしていけば、
補助輪なしでも乗れるようになるのだそうです。
この話を聞いてから、補助輪なしの自転車で練習させたところ、娘はみるみる上達!
年中さんの春から始めた特訓も、夏の終わり頃にはなんとか乗れるようになりました。
これまでの練習は何だったんだろう・・・と思えるほどだったので、
「補助輪」という固定観念を捨て、一度練習してみるといいかもしれませんよ?!
なぜ子供の自転車の乗り方練習に補助輪はいらないの?
ではなぜ子供の自転車の練習に補助輪が要らないのか?というと、
それは以下のような理由があるからです。
【理由①】補助輪があるとバランス感覚が養えないから
まず一つ目は、補助輪があるとバランス感覚が身に付きにくいからです。
補助輪は、その名のとおり、自転車が左右に倒れてしまわないようサポートする車輪ですよね。
これがあることで、子供のバランス感覚がなくても、左右に倒れずに乗ることができます。
しかしその反面、補助輪に頼ってばかりいると、
いつまでも自転車に乗った時のバランスを保つことができません。
どうしたら自転車に乗った状態で倒れずに進めるか?
ということを体で覚えてもらうことが大切なので、
補助輪があると、かえって邪魔になってしまうんです。
【理由②】補助輪に慣れると外せなくなるから
二つ目は、補助輪で練習させていると、なかなか外せなくなってしまうからです。
補助輪が付いていれば倒れる恐怖感がないので、子供も安心して乗ることができますが、
補助輪に頼った運転に慣れてしまうと、
なかなか補助輪なしで乗ることができなくなってしまうのです。
補助輪ありと無しでは、全然バランスのとり方が違いますよね。
せっかく補助輪ありで慣れても、結局また振り出しに戻るような感覚になってしまうので、
子供は上達していかないと思い込み、自転車が楽しくないと思ってしまうかもしれません。
先輩ママ直伝!自転車の乗り方を教える方法5つのコツ!
では補助輪なしの自転車で、どうやって上手く子供に乗り方を教えたらいいのでしょうか?
ここでは私が実際に、年中さんの娘に教えた方法をご紹介します。
【方法①】緩やかな坂道で練習させる
まずは、少し緩やかに下っている坂道を使って練習させましょう。
自転車は、補助輪はもちろんですが、ペダルも外します。
自宅に工具がなければ、近所の自転車屋さんに頼めば簡単に外してくれますよ。
ストライダーのようにペダルを無くしてしまえば、
ストライダーと同じ要領で地面を蹴って進む練習ができるのでおすすめです。
このとき緩やかな坂道だと、子供がまだ上手く地面を蹴れなくても
自然と進んでいくので教えやすいですよ。
わが家は近くに芝生の公園があり、ちょうどそこに坂道になっている箇所があったので、
天気の良い日に毎週欠かさず練習しに行きました。
芝生だと、転んだ時のダメージが少ないのでおすすめです。
【方法②】地面を蹴ってバランスを掴ませる
地面を足で蹴って自転車を進めることに慣れてきたら、
バランスを上手くとる練習をしましょう。
地面で足を蹴り、スーッと進んだら、そのまま足を浮かせて
ハンドルを左右に振ってバランスをとります。
この練習を繰り返し行うことで、バランス力やハンドルの動きを身に付けることができます。
これも坂道でやってもOKですが、私の娘は怖かったようで、最初は平たんな道でチャレンジ。
自分のキック力でスピードを調節できるので、怖がらずに練習することができました。
【方法③】ブレーキをぎゅっと握る練習をさせる
次は、ブレーキの練習をしましょう。
スーッと前進し、ぎゅっとブレーキを握って止まる。
そしてまた足で蹴って自転車を進ませ、ブレーキを使って止まる。
という練習を繰り返します。
これはとても重要!
娘の場合、ブレーキをかける前に、足を地面につけて自転車を止めようとするクセがあったので、
スピードを出し始めた時に足を傷めてしまったことがありました。
娘のようにならないためにも、
ブレーキの練習は初期段階からしっかり教えておくといいでしょう。
【方法④】前を向いてペダルを漕ぐ練習をさせる
自分の足で蹴って自転車を進めることに慣れたら、いよいよペダルを使って漕ぐ練習です。
ペダルを付けた自転車に子供を乗せたら、
ママやパパが後ろでしっかり車体を支えてあげましょう。
その状態でまっすぐ前を向き、ペダルを漕いで進む練習をします。
まっすぐ前を向く・・・というのがポイント。
足元が気になって下を向く子が多いですが、
そうするとハンドルがブレてしまうのでバランスをとれなくなってしまいます。
私は、娘の目線の先にある大きな木を目印にさせ、
それを見ながらペダルを漕ぐよう教えていました。
まだペダルを漕ぐのに慣れないうちは、スピードがないため、
後ろで支えていないと倒れてしまいます。
ママやパパが支えるのが大変な場合は、片方だけ補助輪をつけるなどしてもいいですよ。
【方法⑤】目標を立てながら楽しく練習させる
子供が成長する上で、自転車や鉄棒の逆上がり、なわとびなどの練習は欠かせないもの。
親子で練習をしていると、どうしても気持ちが入って、
「どうしてできないの?」「もっと頑張って!」など強い声かけばかりしてしまいますが、
それでは子供のモチベーションも下がってしまいますよね。
子供のモチベーションを維持させるために、すごろくゲームのような表を作りました。
一つ一つのマス目には、
「足で蹴って自転車に乗れた」→「上手にブレーキをかけられた」→「怖がらずに練習できた」
などとし、最後は「一人で自転車に乗れた!ゴール」と書きます。
できたことがあれば、娘にシールを貼らせ、どんどん進んでいく方式です。
ゴールした時には、ご褒美として娘が好きなケーキを買ってあげました。
このような表にして貼り出すことで可視化できるので、自分がどれだけできるようになったか?
を子供自身が把握することができるんです。
シールを貼るという行為もゲーム性があるので、子供が楽しんでやってくれますよ。
小さな目標を一つ一つ立てながら、それをクリアしていくように楽しんで練習させてくださいね。
まとめ
子供に自転車を教えるのって、意外と大変ですよね。
しかし、それを親子で乗り越えた時の達成感は格別です。
自転車に乗れるようになれば、親子でサイクリングを楽しむこともでき、行動の幅が広がります。
また、小学生になると学校で自転車講習会というものが行われ、
自転車の正しい乗り方・交通ルールなどを教えてくれるそうです。
それまでに自転車に乗れないと、子供が恥ずかしい想いをしてしまうのだとか・・・。
ですからそれまでに、幼稚園児の今から少しずつ練習していきましょう。
「できた!」という成功体験から、子供の自信につなげてくださいね。