これまでいつも愛らしい笑顔を向けていた子供も、
いつの間にか成長し、知恵がついてくると噓をつくこともありますよね?!
まだ子供ですから、簡単に見破れるような嘘ばかりだとは思いますが、
そうは言っても「噓つきは泥棒の始まり」なんてことわざがあるように、
嘘をつくことはいけないことだと教えなければなりません。
子供が噓をつくのは一体何故なのでしょう?
その理由・原因と、ママの接し方で注意して欲しい対処法を
私が失敗したNG行動をもとに解説したいと思います。
子供が嘘をつくのは成長の証!
子供に嘘をつかれてしまうと、ママとしてはとてもショックですよね。
「うちの子は、何でこんなに悪い子に育ってしまったんだろう・・・」と
悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、子供が嘘をつくというのは、ある意味、成長の証でもあるんです。
一般的に、2歳くらいまでは「嘘」というより、
空想と現実の世界が曖昧なことで嘘をついてしまうことがありますが、
3歳くらいになると少しずつ意図的に嘘をつくことができるようになると言います。
つまり、意図的に子供が嘘をつくことができるようになったら、
知能が発達してきた証拠とも捉えることができるのです。
もちろん、良い噓、悪い嘘があるため、一概に全ての「嘘」に喜ぶことはできませんが、
頭ごなしに怒ってしまうよりも、子供の成長を感じるというのも大切なことかもしれませんね。
子供が嘘をつくときに考えられる理由・原因とは?
嘘を全くつかないまま大人になることはありませんよね・・・
大人だって、嘘をつくことがあります。
しかし、全てが人をだまそうとするなどの「悪い嘘」ではありません。
人は嘘をつくときも、その人なりの考えがあるものです。
まずは子供が噓をついたとき、考えられる原因やその時の心理状態を探るようにしましょう。
「私の子が嘘をつくなんて・・・」とモヤモヤ悩んでいる場合、
原因がわかれば、ママもスッキリしますよ!!
【原因①】ママに叱られたくないから嘘をつく
自分を守るために、とっさに嘘をつくこともありますよね。
たとえば、「ママのものだから、絶対にこの箱を開けちゃダメよ」と言われていても、
気になって仕方なかった場合に、子供がチラッと開けて覗いてしまうこともあると思います。
その際に、「見たでしょ?」とママに言われて、
怒られるかもしれないと思い、とっさに「見てないよ」と噓をつくことがあります。
これは、ママに叱られたくない・怒られるのが嫌という気持ちから、
嘘をついてしまうと考えられます。
【原因②】構って欲しいから噓をつく
妹や弟ができたなど、ママやパパに構ってもらえる時間が少なくなったり、
寂しくなったりしたときに、「構って欲しい」という気持ちから嘘をつくこともあるようです。
わざと大人の気を引きたくていたずらしてしまう子供も同じような心理状態かもしれませんね。
このような原因が考えられる場合は、最近の子供の様子を振り返ってみると良いでしょう。
忙しくて一緒にいる時間が減ってしまったな・・・とか、
幼稚園に行くようになって寂しいのかもしれないな・・・など、
根本的な原因が隠されている可能性があります。
嘘をつくことを責めるよりも、まずは根本原因から対処することが大切です。
【原因③】誰かを守ろうとして嘘をつく
4歳くらいになると、誰かをかばうために嘘をつくこともあります。
たとえば、妹や弟がジュースをこぼしてしまったのに、怒られるのが可哀想だからと、
お兄ちゃんやお姉ちゃんである自分がやってしまったと嘘をつくこともあるのです。
これは、弱い者を守ろうとする気持ちが働き、とっさに出てしまう嘘。
もちろん、嘘をつくことは良くないことだと言った上で、
誰かを守ろうとしたわが子を褒めて認めてあげることが大切です。
子供が嘘をついた時のやってはいけない2つの対処法とは
子供に嘘をつかれてしまうと、あまりのショックに怒りたくなってしまいますよね。
私も、娘が頻繁に嘘をつくようになったとき、
「そんな子に育てた覚えはない!」「何で素直にごめんなさいが言えないの?」
なんて責めてしまったことがあります。
しかし、ここまでご紹介したとおり、子供の嘘にはそれなりの理由があるもの。
まずは冷静になることが大切です。
私のように、うっかり子供を責め立ててしまわなよう、
下記の点に注意して子供と接するようにしましょう。
【注意点①】頭ごなしに叱らない
子供には子供なりの理由があって嘘をついている場合が多く、
まだ幼児期の子供であれば、同じ嘘でも人を陥れたり、
意地悪をしようとしたりしてついたものではないことがほとんどでしょう。
ですから、頭ごなしに叱る必要は全くありません。
冷静になり、まずは「何故そんな嘘をついたの?」と子供に聞いてあげることが肝心です。
子供の声にしっかり耳を傾けることで、子供との信頼関係も築き上げられるでしょう。
「ママは受け止めてくれる」「ママは自分の気持ちをちゃんと理解しようとしてくれる」
という安心感は、子供の心を成長させてくれますよ。
【注意点②】嘘つき!と責めない
私も娘に対してやってしまい、後悔したことがありますが、
「噓つき」などと言って、子供の人格そのものを否定するような責め方は
しないようにしましょう。
子供はママが大好きです。
ママに「嘘つき!あなたなんて知らない!」なんて言われてしまうのが一番つらいこと。
嘘はいけないことではありますが、
だからといって子供そのものが悪いわけではありませんから、
人格を否定するような叱り方は避けるようにしましょう。
もし、イライラして、ママの気持ちがヒートアップしてしまったときは、
一旦冷静になる為に別室に移動するなど、気持ちを切り替えてから子供と話すといいですよ。
子供が嘘をついたら話をいっぱい聞いてあげよう
もし子供が嘘をついてしまったら、まず叱る前に、話をいっぱい聞いてあげてください。
子供の主張を受け止め、そこから誤りを正してあげることが大切です。
わが家でも、娘が噓をついた際は、
「本当はどうしたいの?」「なぜ嘘をつかなければならないの?」と聞くようにしています。
ただし、そこは小さな子供ですから、また同じ過ちを繰り返します。
そのときはまた、同じようにお互いが納得するまで話し合います。
このように根気強く伝えていくことで、大きくなった時に「嘘をつく」という行動について、
より理解することができるでしょう。
まとめ
幼児期の嘘は、大人の嘘に比べればかわいいもの。
しかし、嘘をつくことは良くないことだよ・・・ということを、
今のうちから伝えることも大切です。
ママの言葉だけではピンと来ない場合は、
絵本などを活用してイメージしやすいように伝えていくといいかもしれません。
繰り返し伝えることで、きっと理解してくれるはずですよ。