小学1年生になると、いよいよ漢字学習のスタート。
これまでの学習とは違い、やや複雑になることで苦手意識を持つ子も増えてきますよね。
そこで今回は、現役小学生ママが教える家庭学習のサポート方法をご紹介。
1年生の漢字の学習は、漢字の形だけでなく、正しい書き方や意味を理解することも必要です。
親子で楽しく問題を出し合ったり、子供の好きなものと結び付けたりしながら
楽しく家庭学習を進めていきましょう。
小学1年生から‟正しく”漢字を覚えることが重要!
小学1年生では、80字の漢字を習います。
大体1学期はひらがな、カタカナの学習がメインですが、
2学期から本格的な漢字の学習がスタートするところが多いですね。
漢字というのはとても奥が深く、ただ単に漢字の形を知るだけでは不十分です。
書き順、読み方、とめ、はね、はらいなどの、正しい書き方もマスターしなければなりません。
1年生のうちから丁寧に漢字の学習をしていかないと、
2年生、3年生とどんどん進級するにつれ漢字の数も増えていきますから
後になってとても大変になってしまいます。
最初が肝心ですから、今のうちに苦手意識を払拭し、自信をつけさせてあげましょう!
漢字を正しく覚えることが難しいと思わせない、
苦手意識を克服するための重要なポイントですよ?!
小学1年生にとって漢字の学習が大切な理由とは?!
なぜ小学1年生にとって漢字の学習が大切なのでしょう?
それは以下のような理由があります。
【理由①】漢字の読み書きはどの教科にも通じる学習だから
漢字の読み書きというのは、日本人ならどの教科にも通じる学習ですよね。
算数の文章問題を解く際も、教科書を読む際も、必ず漢字が出てきます。
要するに漢字の学習は、言葉の勉強の基本なんです。
ですから、国語や漢字の学習は特に小学低学年においては重要なこと。
「そのうち覚えられるでしょ」なんて思っていると、
他の教科にも影響が出ることがあるので気を付けてくださいね。
【理由②】漢字が苦手だと読書も苦手になるから
言葉の基本的な要素である漢字は、苦手意識が強ければ強いほど
読書をするのも嫌いになってしまいます。
漢字が読めないから本が読めない・・・という負のサイクルに。
しかし小学校低学年のうちは、読書に力を入れている学校も多いもの。
私の娘が通う学校では、1年生であれば年間70冊以上の読書を目標に設定されていました。
読書は、その子の言葉の引き出しや表現力、想像力を育むものですから、
読書嫌いになってしまわないよう、漢字の勉強をしっかりしておきましょう。
【理由③】漢字の学習は‟書き方”にもつながるから
漢字を習い始めると、「とめ、はね、はらい」といった「書き方」に
つながる要素も出てきますよね。
娘の通う学校では、テストでたとえ漢字の見た目が合っていても、
きちんと「とめ、はね、はらい」が出てきていないとバツになってしまうほど厳しいので、
正しく漢字を理解し、書く練習をしておかなければならないなと感じました。
なぜそんなに1年生の頃に厳しくするのか先生に尋ねたところ、
それは漢字というのは似たような漢字があるからだと教えてくださいました。
たとえば、「白」「臼」など似ていますが違う漢字ですよね?!
きちんと「白」の真ん中や上の横棒線を正しく書かないと、
違う漢字になってしまうというわけです。
デジタル社会になりつつありますが、やはりまだ文字を書くという行為は大切なこと。
漢字学習を通し、正しく美しい字を書くということにつなげていきましょう。
小学1年生の漢字を家庭学習でサポートする現役ママのコツ!
小学1年生レベルの学習なら、簡単だから教えやすい・・・
なんて思っていたら大間違い!
わが家もそうでしたが、親子喧嘩に発展することもあるので、
子供のモチベーションを損なわないよう上手に教えることが大切です。
ここでは実際に私が行っていた漢字の家庭学習の方法をご紹介します。
【コツ①】子供の好きなものと結び付けて覚えさせる
漢字の家庭学習で最も大切なことは、1年生の子供に「難しい」「複雑」と思わせないこと。
そのためにも、子供の好きなものや身近なものと結び付けて覚えさせるのが一番です。
たとえば私の娘の場合。
当時、アニメ「鬼滅の刃」が流行っていたので、
アニメにちなんで「水」「音」「岩」などの漢字を覚えさせました。
アニメというイメージしやすいものと結び付けているため、
漢字の意味や読みも理解しやすかったようでした。
テスト前などには、私が鬼滅の刃のストーリーを書いてあげて、
習った漢字のところを空欄にした問題にして解かせるなどのゲーム感覚で勉強させました。
子供は嫌がらずに取り組んでくれていましたよ。
好きなものがない場合は子供にとって身近なものを題材にして、
漢字の読み書きが結び付きやすくしてあげるといいと思います。
【コツ②】子供と問題を出し合いっこしてテスト対策
テスト対策も、「勉強しなさい」では、小学1年生には難しいですから、
親子で問題を出し合うのがおすすめです。
ポイントなのは、ママが一方的に問題を出すのではなく、子供にも出題させること。
出題するということは漢字を正しく理解していなければなりませんから、
それもまた勉強につながっているんです。
わが家では、「川を下る」・・・
さて、何と読むでしょう?という読みの問題、書きの問題を出題。
慣れてきたら、「火」のつく言葉を3つ答えよ・・・なんて問題も出していました。
「火曜日、花火、火花・・・」など、
同じ漢字でも様々な読み方ができることを学ぶことができます。
クイズ形式なら、子供も楽しんでやってくれるのでおすすめですよ。
【コツ③】鉛筆を正しく持って書く習慣をつけさせる
漢字を正しく書く習慣をつけるという意味では、鉛筆を正しく持って書く練習も必要です。
習字を習っていない子は、「とめ、はね、はらい」の意味があまり分かっていないので、
一緒に鉛筆を持ってコツを教えてあげましょう。
しっかり止めるところは止める。
はねるところははねる・・・というように、鉛筆で表現させることで
より正しい漢字を書くことができます。
私の娘はこれが苦手だったので、いつもテストでもったいない減点をされていました。
何度もお手本の文字を見せ、
・マスのどのあたりから始まっているか?
・どのような順番で書くか?
・とめ、はね、はらいの場所はどこか?
などに注目しながら、一文字一文字丁寧に書かせていましたよ。
書き順が違うと、それだけで文字のバランスが崩れてしまうので、
誤って覚えてしまわないようにしっかりと教えてあげてくださいね。
また、鉛筆そのものが正しく持てていない子も多いのが1年生です。
グー持ちしてしまったり、親指で人差し指を巻き込むように持ってしまったりする子は、
正しい持ち方を改めて教えてあげましょう。
私は鉛筆の持ち方を矯正するグリップを購入し、
家庭学習の際はそれを付けて正しく鉛筆を持つクセをつけるようにしました。
【コツ④】声に出して漢字を読ませる
漢字を何度も繰り返し書いて覚えることも重要ですが、声に出して読むことも大事。
特に1年生のうちは、五感が発達しているので理屈で教えるよりも効果的なんだそうですよ。
私の娘は、繰り返し「山」という字を書くのに「やま」「やま」・・・
と声に出して読むようにしていました。
目で見て、体(手)で書いて、声に出してそれを耳で聴く・・・という作業をすることで、
自然とインプットされていくようです。
それと同様に、本を音読させるのも漢字学習にぴったり。
目で見ながら漢字を言葉で発し、物語と関連付けながら覚えていけるので、
記憶に残りやすいと言えるでしょう。
【コツ⑤】ママは子供の良いところを褒める
漢字の学習は、苦手が意識を持ってしまうとなかなか進まないもの。
上手に書けないと何度も消してやり直す・・・の繰り返しで、
本人もイライラしてしまいますよね。
そんなわが子の様子を見かけたら、なるべくママは褒めるようにしましょう。
モチベーションをキープさせ、上手くやる気を引き出すことが大切です。
「前回よりもずっと上手に漢字が書けるようになったね」
「字のバランスがとてもきれいだよ」
など、積極的に良いところを褒めてあげましょう。
小学1年生の漢字学習のコツは?まとめ
今の小学校は、ママやパパが子供のころと違い、
家庭学習がとても重要になっています。
宿題の丸付けは当たり前ですが、そのほかにも音読や漢字ドリルなど
小学1年生は意外とやることがいっぱいで驚くママも多いですよね。
家庭学習は、一つ間違えると親子喧嘩になってしまうのですが、
クイズやゲーム形式で問題を出したり、音読をさせたりしながら
上手に子供のモチベーションを保つことが大切です。
最初は誰だってできなくて当たり前ですから、イライラする気持ちをグッと抑え
子供の成長を見守るようにしてくださいね。